2019/07/28 新幹線の中で意識が混濁(クモ膜下出血発症) - 2年遅れで書くブログ(くも膜下出血を発症して)

2019/07/28 新幹線の中で意識が混濁(くも膜下出血発症)

<2019/07/28>

休み。

05:35起床。Gちゃんは05:40起床。Cちゃんは05:54起床。06:31 4人で出発、川内駅へ向かう。07:18のさくら542号に乗り、新幹線の中で朝食中に気分が悪くなり、新水俣駅の少し手前で母ちゃんが非常停止ボタンを押す。その後新水俣駅で新幹線を降りて水俣市立総合医療センターに救急搬送される。クモ膜下出血と診断されその後鹿児島市立病院へ搬送され1回目の手術。

上記は、新幹線に乗るまで自分でとっていたメモと後に母ちゃんから聞いた状況を日記にまとめて書いておいたもの。

<2年後の補足>

家族全員で新幹線に乗ったのはCちゃんを長野県立こども病院に連れて行くため。

Cちゃんは1歳の時に長野県立こども病院で手術を受けており、術後の経過を見ていただくため2年ぶりの長野の予定だった。さくらで新大阪まで行き、のぞみで名古屋へ、そして特急しなので松本まで行き一泊、翌月曜日午後に診察予定だった。

朝起きた時に、今まで経験したことがない刺すような頭痛があった。念のため体温を測ったが平熱だった。異変を感じた私は自宅から駅まで慎重に運転しようと思った。

以下、記憶があるものと母ちゃんから後に聞いた話を可能な限り時系列にまとめた。末尾に「らしい」がついているのは後に母ちゃんから聞いた話。「らしい」がないのは自分の記憶(半端なものもあるが)。

新幹線が川内駅を発車し10分ほど経過した後に、朝食として前日買っておいた「フランスパンに明太子を塗ったスティック状のもの」を食べつつカフェオレ的なものを飲んでいたところ、突然激しく咽せた。
自分としては「咽せた」と思ったが母ちゃんからすると私は客観的にもおかしくなっていたらしい。
異変を感じた母ちゃんは非常停止ボタンを探して進行方向に数両分移動し、ようやく見つけて押したらしい。
新幹線は新水俣駅の手前で緊急停止、車掌がボタンが押された車両まで確認に来たが母ちゃんは既に元の座席に戻っていたため、事実確認に少し時間がかかったらしい。
「体調不良のお客様がいるため、緊急停止しております。お客様の中にお医者はいらっしゃいませんか？」とドラマや映画でお馴染みの車内アナウンスが流れたらしい。
その後小児科医と看護師が各1名(どちらも男性)来て脈などを測っていた(おぼろげながら覚えている)。
医者と看護師に朝起きた時から頭が痛かったという話をした。
「私は大丈夫だからCちゃんを長野に連れて行って」と話をしたが「いやいやいや、そういうわけいかない」と母ちゃんに言われる。これを数回繰り返す。
「脳卒中の可能性があるので救急車を呼びましょう」と言われ新幹線は新水俣駅まで行き停車。
水俣芦北消防本部から救急車がきたらしい。
救急隊員が車椅子に私を座らせ改札を抜けて救急車に乗った。
新幹線の車掌からは、下車の際「大丈夫、きっと良くなりますから希望を持って」という趣旨のことを言われたらしい。新幹線のダイヤを乱してしまったのに申し訳ない(これについては退院後JR九州のご意見フォームからお礼を送った)。
救急車でストレッチャーに載せられピーポーピーポーというサイレンが聞こえたのは覚えている。
水俣市立総合医療センターに救急搬送されたらしい。
その後なんらかの検査によりクモ膜下出血と診断されたらしい。
手術が出来る病院としては八代市と出水市がある(鹿児島在住ということで、比較的南方の病院を探してくれたようだ)がどうするか？と言われ、母ちゃんは鹿児島市立病院と即答したらしい。鹿児島市には母ちゃんの実家があるし、子供たちもいることを考えれば長期的な入院になった場合の宿泊先の確保という意味でもグッジョブだ。
「これから鹿児島市立病院に行きます」と言われ再度救急車に乗せられたのは覚えている。家族全員で乗り込んで狭くなっていた。
水俣市立総合医療センターからは「後日振込みでいいので」と言われ3万円弱の振込用紙(請求書?)を渡されたらしい(後日振り込んだ)。
尿意を感じプラスチックの尿器(尿瓶)を使おうとしたがうまくいかなかったのもなんとなく覚えている。
水俣総合医療センターのT先生も「私も行きます」と一緒に乗り込んでくれた。
一般道と高速を使い2時間半くらいかかって鹿児島市立病院近くまで来たが流石に救急隊員も救急車の進入口を知らず「何処から入ればいいですか？」と聞かれたらしい。
この後一度目の開頭手術をしたらしい。何時間くらいかかったのは不明。手術の間母ちゃんもGちゃんもCちゃんも待っててくれてありがとう。
救急車については費用支払いを求められることはなかった。本当にありがとう。
クモ膜下出血を発症した脳内の血管

1回目の手術後のレントゲン写真/毛が1本生えているのではなくドレーンが出ている