2019/08/05 せん妄の真っ只中

2019/08/05

母ちゃんのメモから引用。

頭痛いと言う。何か言っているが(声が)小さく聞き取れない。
いびきをかいて寝始める。血圧 153/101。ちょっと下がる。
ガリガリくんを数口食べる。
看護師さんが(体を)強くゆするの辞めて欲しい。
シナプスTさんのこと。サザンの歌を口ずさむ。
睡眠剤があまり効果ないようだ。

<2年後の補足>

とにかく頭が痛かった。(記憶違いかも知れないが)看護師さんが両肩をつかみ「○○さん、○○さん」と揺らして起こすのがいやだった。頭がガンガンした。

この頃せん妄もよく見た。

  • 病室の天井に横長の蛍光灯が狭い間隔で3つ有り、その3つを覆うように梵字のような黒いモヤモヤが現れ、絶えず形を変えていた。最近の病院はこうなっているんだと妙に感心/納得したのを覚えている。
  • いつの頃からか、ベッドの上から見える外の風景から、自分が東桜島鹿児島市立病院の支所的なところにいると思っていた。看護師さんの「ここはどこ?」の質問の「東桜島の市立病院」と答えていた時期があった。看護師さんの看護記録にはそれも残っているのだろう。今思えば恥ずかしいが、本当にそう思っていた。
  • 「東桜島の市立病院」は小高い丘の上にあり、地階の中にトンネルがあり、列車がゆっくりと走っていた。ずいぶん暗い狭い湿り気多めのトンネルだったと思う。しかし市立病院利用者が使える駅はなかった。単に列車が通過するためのトンネルだった。
  • ベッドに寝ている自分から見える景色に、輸液(点滴)のバッグがあったがその中に15cm~20cmくらいの黒いトカゲのような爬虫類的なものが入っていた。それは干物のようなものではなく生に近いものだったと思う。「あぁ今の自分はこういうのも必要なんだ。滋養強壮には効きそうだな。でもこの1袋でいくらお金がかかるんだろう」と思った。これについては後に主治医の先生に聞くとそんな点滴は使っていない、そういうものはない、と断言された。じゃぁあれは幻だったんだ、せん妄というものがあるんだ理解したのは随分あとのこと。